こぶたのきもち

両親の介護とこぶたのくらしっぷりだよ〜ん                                                父はレビー小体型認知症と10年以上も戦い旅立ちました。                                           現在は何の因果か、これまたレビー小体型認知症の母とレビーに挑んでいます。

hokehoke通信

認知症をめぐる医療界の問題その3

こぶたBBSにhokehokeせんせいからせん妄の治療についての投稿がありましたので、hokehoke通信としてこちらに転記させていただきました。

譫妄の治療について


認知症の方で介護者が一番困る問題が「せん妄」である。
せん妄について専門医でも十分な理解が出来ていないように感じる。治療がきちんとなされず、困っている介護者は非常に多いと言う現状であろう。
今回はせん妄について考えてみたいと思う。

せん妄と言うのは意識障害であると言われている。
意識障害とは、大脳の活動が低下している状態であるといわれているが、正確な解釈は難しいようである。
次に大脳の活動はどうやってコントロールされているのかを少し説明する。脳幹部に「脳幹網様体(意識の中枢)」と呼ばれる領域があり、そこから視床と呼ばれる領域あたりを通じて、大脳全体に刺激を伝える通路がある。これを上行性(大脳)賦活系と呼ぶ。覚醒しているときは、脳幹網様体から大脳賦活系を通じて刺激が大脳全体に送られる。その刺激を受けて大脳が働くから覚醒を保てる。脳幹網様体からの刺激が減るとだんだん意識レベルが低下して、最後に意識が無くなる。この系統が病的な原因で傷害されると、意識障害といい、生理的な変化で起こると睡眠と言う。
そういう意味では意識障害と熟睡を区別することは難しい場合もある。

意識障害は大きく分け二つの要素に分かれている。
ひとつは「意識の清明度の変化」。もう一つは「意識内容の変化」と言い「せん妄」は意識内容の変化によって起こると言われている。
おそらく前者の「意識の清明度の変化」は「脳幹網様体-大脳賦活系」の障害で起こり、「意識内容の変化」は、大脳の局所的な機能障害によって起こるようである。
もっともこの点の医学的な解明はまだまだ不十分である。
大脳の局所的な障害で起こる「せん妄」は、薬物によるものが多い。
代表的な薬物としては、パーキンソン病の治療薬・睡眠薬や精神安定剤・一部の胃の薬(ドグマチールなど)・全身麻酔薬などが上げられる。
「眠剤や精神安定剤」は、せん妄の時に飲ませるとせん妄を著しく悪化することが多いので注意が必要である。

せん妄は夜間目立つので「夜間譫妄」と言う事が多い。この時眠らないから眠剤で寝かせようと言う考えの医師が少なくないようである。しかし多くの場合効果がないだけでなく、譫妄が著しく悪化することが多いのはこのためである。私はせん妄を起こしたら睡眠薬は一時中止する。もっともせん妄と不眠を区別するのが困難な場合があることは確かである。私はこのような場合せん妄の治療を優先させる。

私が行っている「せん妄」の治療はニコリン(シチコリン)1000mgの大量静脈注射である。昔は慎重にゆっくり静脈注射していたが、最近は安全性の確認が出来てきて短時間(30秒程度か)で投与する。1回の投与で収まる場合も少なくない。収まるときには投与後数分以内に改善が見られることが多い。重症の方も2~3日で収まることが多い(投与ごとにせん妄状態の改善が見られる)。ひどい方には一日3回(ニコリン3000mg)まで投与したこともある。
最初に父にこの方法を教えられてから、20年以上この方法を愛用している。最初はニコリン250~500mgだった。このときは必要があればセレネース1/2Aの筋肉注射も併用していた。早く投与すると効果が良いことに気付き、せん妄に対するニコリンの効果は血中濃度の最大値に左右されると考え、投与するニコリンの量を増やして短時間で注射してしまう方法で対応を始めた。それによってセレネースの必要がほとんどなくなった。
この方法で、せん妄の治療を行っている医師はほとんどいないと思う。でもこの方法で(場合によりセレネースの筋注を必要とするが)、「せん妄」の90%程度はコントロールできていたと思う。私がコウノメソッドとフェルガード類を知る前、曲がりなりにも認知症の治療を行ってこれた理由はせん妄を抑えることが出来たからである。多くの医師はニコリンを急速に投与することを恐がって点滴でゆっくり投与するので効果が得られにくいと私は考えている。

私が認知症の方と関わって感じた大きな疑問が二つあった。
ひとつは錐体外路症状を含めパーキンソニズム(軽症から超重症)の合併が非常に多いことである。もうひとつは、脳幹部を中心とした、小さな脳梗塞が非常に多いことである。

パーキンソニズムが多かったのは、私が関わった方の多くが「レビー小体型認知症」やレビーミックスが多かったためだと最近わかった。
小阪先生や河野先生のおかげである。

脳梗塞については、最近は短期間(1日~2日)で大きな気温差が大きな発生原因であることが判って来た。15度程度の温度差になると急に脳幹部の脳梗塞の発生率が高まることが判った。このような極端な温度差を起こす地域は非常に限られており、多くの医師はこの脳幹部の脳梗塞発作を見たことがないのだと思う。後は夏場では脱水の関与も大きいことがわかってきた。入浴後などでも時に見られることからも、脱水が関与していることは間違いない。

数年前訪問していたある方が、せん妄の原因が脳幹部の脳梗塞であること示唆してくれた。せん妄が「脳幹網様体-大脳賦活系」の障害によって起こっている方が少なくないと考えてニコリンの投与量を増やしていったのは、このためである。実際効果があった。
この方はせん妄発作を起こしたときに、交叉性麻痺と言って脳幹部のある部位の障害以外では発生しない症状を伴っていた。その後いろいろな方でせん妄発作時に注意してみていると、せん妄発作を起こすときは、意識障害と麻痺などの巣症状という脳血管障害などで見られる症状の出方があることが確認された。多い症状はせん妄と下肢の麻痺である。下肢の麻痺は、せん妄状態にあるときは、火事場の馬鹿力でマスクされ気がつかないことも珍しくない。せん妄発作を起こした高齢者が普段は杖を使いやっと歩いていたのに、譫妄を起こすと若い介護者が追いかけても追いつくのが大変と言うのはこのためである。この現象は、錐体外路といって脳幹部に多くの中枢が存在する運動機能を調節する系があり、この系統の機能で普段は「火事場の馬鹿力」が使えないようにしている。この機能に障害があり「火事場の馬鹿力」がつけえることは、脳幹部に影響があった証拠のひとつと考えている。下肢の麻痺は、歩けないほどではないが自分の体重を支えることが充分出来ないことは良くある。脳梗塞の発作時には一時的にこの下肢の麻痺が強く出たり、意識障害が起こることも多いようである。これらのため転倒が多いと考えている。この現象はレビー小体型認知症に目立つことは確かである。小坂先生やコウノ先生が、「意識障害」や「せん妄」をレビー小体型認知症の症状にあげている。この脳幹部の脳梗塞の関与があるのではと、私は考えている。
あとニコリンは脳梗塞による麻痺(保険では上肢のみ)や脳血管障害や頭部外傷の意識障害の治療薬として、長年用いられてきた薬である。脳梗塞が譫妄の原因と考えると、ニコリンでその症状が改善するのも説明がつく。
コウノ先生はニコリンを興奮系と位置づけているが、私はこのことに違和感を覚える。ニコリンの効果やその効き方などから、ニコリンは破損した神経回路を短時間で修復していると考えられる。下肢の麻痺などで長期間投与していると(10~14日)、認知症の原因に関わらず、認知機能が改善することも珍しくなかった。これらの事実から、ニコリンは破損した神経回路を修復していると考えている。同じことはフェルガード100でも感じている。
フェルガード100を服用していると、「脳幹部の脳梗塞」に伴うせん妄発作時に、以前ほどニコリンを使用しなくても済むようになった。フェルガード100が、認知症の方の破損した神経回路を修復しており、小さな脳梗塞の影響が出にくくなったためと理解している。
私はニコリンとフェルガード100を修復系と呼んでいる。

以上長々と書き綴ってしまったが、せん妄が脳幹部の脳梗塞で起こるという考えは、私の仮説でしかない。ただ、実際に起こったことを見ていただくと、医学的な知識がある方はこの仮説を支持してくれる。ニコリン投与前と投与後の変化に驚く方が少なくないことも事実である。それほど短期間で変化する。ただし脳梗塞の大きさが少し大きいとこの効果はなくなる。おそらく1mm以下の病変であろうと考えている。この大きさでそのような強い影響が起こること自身なかなか信じてはもらえないが・・・・。

以上の説明から、せん妄の治療で、抑制系の薬に頼りすぎると失敗する原因があることが理解していただけたであろうか。私はせん妄も何らかの脳の機能障害から起こる事が多いと考えている。この場合修復系をまず使い脳の機能障害の改善を図るべきだと考えている。私はこの考えでせん妄の治療に当たり、多くの場合治療に成功してきた。
いまだ譫妄の治療法は、確立しておらず多くの介護者が、せん妄に悩まされている。このような現状が早期に改善されることを願っている。認知症専門医による譫妄の治療法の確立が早期に望まれる。


先生よりBBSに書き足されておりましたので、転記しました。

せん妄について追記
せん妄について書き忘れたことがあります。
せん妄になったときに、ストレスを与えると症状が著しく悪化します。これは普段からの介護者の対応も影響を与えることが少なくないと思います。介護面での対応法も重要であることを理解してください。多くの譫妄は適切な治療を行わなくとも、適切な介護をしていれば2~3日で収まることが多いことは確かです。
適切な治療をすれば、その期間が短くなるだけです。

もっとも適切な治療を行わないと、遷延することがあります。
特に強いストレスを与え続けると遷延化しやすいようです。
この点は、早めに治療を受けることが大事ですが、適切な譫妄の治療が行われていないことが多いようです。某ネットでの介護者の相談に、譫妄が絡んでいることが少なくないことから、せん妄についてテーマにいたしました。




せん妄について、勉強になった。
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レビーに対するアリセプトの有効性の確立?

レビーの夜明けの追記である。
こぶたBBSに投稿された記事をそのまま転記させて頂きました。


治験の仕方が一部判った。
維持量の目標は3mgだそうである。最初は慣らすためそれより少ない量(1~1.5mg)で治療開始するようであるが、最終的には3mgまで増やすことになっているようである。
これでは、良い結果は出ないであろう。
短期記憶傷害が強いレビーは、臨床的にはアルツハイマー+レビー小体型認知症(合併)と診断して何の問題も無いはずである(現在の医学的常識から)。このような患者にアリセプトを服用させることは、保険上なんら問題が無い。
ところがこのような患者にアリセプトを3~5mg投与すると、パーキンソニズムの悪化や、妄想・興奮はがおこる。
これらはすべてアリセプトの副作用である。副作用と言ってしまうと、本来必要な方までアリセプトの使用ができなくなる可能性がある。このため薬剤過敏症とコウノ先生は言っている。
薬の効果があまり無い、パーキンソン病以外のパーキンソニズムにばかの一つ覚えみたいに、L-ドバ製剤(マドパー・イーシードパール・メネシット)などを処方して、幻視・幻覚妄想・興奮を招いて家族を苦しめて平気な顔をしているのが、神経内科の医師たちであろう。
このような医師たちが認知症専門外来を実施している事は、もう犯罪以外の何者でもない。
フェルガードというレビーに有効な武器が見つかった。レビーにアリセプトは不要なのかもしれない。
現在レビーに対してフェルガードのみで改善している方がいる。そういう方にアリセプトの少量投与(コウノメソッドに従った)も不要なのかもしれない。
もっともこれはフェルガードが使用開始されてから2年もたっていない現状では、少し早とちりかもしれないが・・・。

レビーを理解せず、パーキンソニズムと幻覚妄想などのバランスを取ることを考えない神経内科に、アリセプトを使わせるべきではないのかも知れない。
そのためにアルツハイマーとレビーの合併冷で、アリセプトで重篤なパーキンソニズムなどの副作用が出たと厚労省へ訴えるのが良いかもしれない。この連中にアリセプトを使用させとくと、不幸な患者を作るだけだから・・。一部の患者にアリセプトが使え無くなっても、やむ得ないのではないかと考えるこのごろである。
レビーを判らない神経内科医には認知症の世界から撤退してもらいたいと考えるこのごろである。


2008年10月22日 (水) 08時38分

以上がhokehoke先生の追記です。

認知症をめぐる医療界の問題−その2

hokehoke先生が、またまたBBSに投稿して下さいました。

認知症をめぐる医療界の問題−その2

現在認知症専門外来を行っている医師の専門科目であるが、大きく分けて「精神科系」・「神経内科系」「脳外科系」に分かれる。後はコウノ先生や私のように「老年科」とか老年内科」を名乗っている医師もいるが、少数派であり正式な標榜科目になっていない。
認知症を診断治療するのは、主に「精神科」・「神経内科」・「脳外科」になるのだが、それぞれの科の長所と欠点を考察してみたい。

1、精神科
認知症に伴う精神症状は、最近取り扱う精神科医が増えている。「うつ」や「神経症」などで精神科を受診する高齢者も増えている。
このため認知症であるか否かを区別しなければいけないので、認知症の症状に関する基本的な知識を持っている医師が増えていることは事実である。ある程度の知識を持った医師の場合、認知症であるかどうかの判断は一番的確かもしれない。
そういう意味では、認知症に興味を持った医師は良い認知症専門医になる可能性は高い。
ただ多くの精神科医にとって、認知症は興味の範囲外であることは確かである。必要に迫られて、ある程度の知識を持っている医師が多いことは確かである。
「厚労省が認知症は精神科で」と言う方針で、認知症専門の入院施設を持った精神病院が多くなってきており、仕事として認知症に対応しなければいけない立場になっている医師が多いことも事実である。
しかい多くの精神科医にとって認知症は興味の対象外であり、治療もこんなもので良いであろうという意識が強い方が多いことも事実である。
治療面では、陽性症状を抑えることに長けている。ただこのため薬物に頼りすぎて、薬の量を多くしすぎて、認知症の方の活動能力まで奪ってしまうばあいが少なくないようである。特にレビーはその傾向が強く、「精神科医は1週間で寝たきりにしてくれる」とコウノ先生が言う所以である。
陽性症状が強く在宅や施設での介護が困難になった方が入院して、その治療に当たることも多い。このためアリセプトに不信感を持っている医師も少なくないようである。レビーなどアリセプトを止めれば、それだけでかなり改善する患者が少なくないためである。
また認知症が進行してから受診するので、アリセプトが聞かなくなっている方が少なくないことも、精神科医のアリセプトの評価がよくないことの原因であろう。末期になれば、アリセプトが病院内で見ていく限り不要となることも少なくないとは思う。
後は身体疾患に対する知識が乏しく、高齢者をトータルで診察治療できないことがあげられる。
これは後にあげる神経内科や脳外科でもある程度当てはまるが・・・。

2、神経内科
現在の認知症の診断の中核をなす方々である。この方々は脳の障害によって起こる身体症状に精通しており、CTやMRIなどの画像診断に長けていることも長所であろう。
ただ、検査や、診察した身体所見(神経学的な)などの検査を優先し判断することが多いことが問題であろう。
神経内科医の扱う疾患のほとんどが実は治療法が無い疾患が多いのである。有効な治療方法が確立しているのは、パーキンソン病のみで、あと一部の疾患で初期であれば適切な薬物療法が奏功することがあるが、その割合は少なくない。
彼らの興味は、自分が判断した所見(診察や検査)を組み合わせて、患者の診断をつけることに一番の重きを置いている医師が多いことは確かである。特に研究機関(大学病院などの大病院)を兼ねていると、一層そうである。
私から見ると、彼らの興味は、脳の変性がどのように起こるかが一番関心を集めているのが現状であると考えざるを得ない。自分達の考え以外受け入れない傲慢さを持った方が少なくないのが、神経内科医なのである。私のような町医者の言うことなど歯牙にもかけず、質問にも「剖検(無くなった後の脳の解剖)がしてないものは、考察の対象にもならない」と言う言葉ではねつけた認知症学会の会長様がおられた。
彼らの研究発表でどれだけ剖検した症例が含まれていると言うのだろうか、疑問である。
患者の精神症状については、興味がないか無知な医師が少なくない。
もっとも神経内科医が取り扱う疾患の主体となるパーキンソニズムや錐体外路症状に対して坑パーキンソン薬を使用すると、せん妄・妄想・興奮などの陽性症状が出てくる事は、最近は意識している医師が増えたとは喜ばしいし、レビーなどで、パーキンソニズムや錐体外路症状を呈し、激しい精神症状を示す方々も、診察する機会がふえ、神経内科の教科書に乗っている疾患に症状として認知症の記載があることが増えたことは、事実である。私が認知症に関わり始めたころ、短期間で動けなくなるパーキンソニズムや錐体外路症状を示す患者に数多く遭遇して、教科書で調べたが認知症の記載のある疾患はほとんど皆無であった。
あとあえて言うと神経内科の先生の興味は正確な診断をつけることに有るのである。
自分が誤診をすることを恥と考えている方が多いのであろう。確証が無い限り診断をつけない。だから治療もしない。後は治らない疾患のみ相手にしているので、診断をつけてしまうと、あとの関心は低下する方が多いのであろう。パーキンソニズムの治療には熱心であるが・・・・・。これでレビーはおかしくなる。

3、脳外科医
一部の病院で脳外科的に治療できる(手術で治る可能性がある)疾患に対して熱心に研究治療を行っている方々がいる。その点では、頼りになる医師が加わったと言うことになる。
正常圧水頭症という病気の、診断の方法も進歩しているのはこのためである。髄液を少量抜いて改善するかどうかで判断できるようになった。
後は脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などが脳外科的に治療可能な認知症の原因になる。それ以外は、大病院の脳外科が認知症に関わることは少ないと思う。
最近増えているのは、独立開業した脳外科医たちが多くなっている。
彼らは大病院を離れると「手術」と言う彼らが主戦力とする方法を奪われてしまう。いわば陸に上がった河童みたいなものである。
そういう方々が、脳に対する知識を背景に「認知症専門外来」を始めるのである。彼らも大病院にいたころは、自分の医学的な知識に従った行動が中心であった。しかし開業するとそうは言っていられない。
開業医はサービス業である。
お客(患者様)のニーズに応じた対応をしていかないと生き残れない。
このことに気付いた医師たちが認知症専門外来を始めるのである。この方たちは、認知症を見る機会はそう多くは無かった。しかしそのことが、今までの精神科や神経内科の医師のように認知症の診断と利用に対して変な先入観が無いことが良い方向に働いていると思う。
彼らは、教えられたこと(医師向けの雑誌などで書かれていること)を、速やかに忠実に取り入れていく。ここで適切な診断法と治療法を習得してもらえば、良い認知症専門医になる可能性が高い。MRIやCTの読影能力は、脳外科医が一番であろう。この点も喜ばしいことである。




以上2回にわたり、認知症の医療を取り囲む問題について書いてきた。
ここで言いたいのは、あくまでも標準的な話であって、良い医師の存在とこの各科の評価は必ずしも当てはまらないことである。
本当に患者中心に認知症に取り組んでいる医師であれば何科を専門とする医師かはこだわる必要はない。
でも残念ながらこういう医師はまだまだ少数である。皆様が何も考えずに「認知症専門外来」を、受診してもこのような良医にめぐり合える確立は低い。まずは仲間や信頼できるケアマネ・訪問看護師などに良い医療機関を聞いてみることである。そのなかで探していくのが、一番確実ではないかと思う。
そのような情報がない方の場合、脳外科系の開業医が開設している「認知症専門外来」を受診することをお奨めする。この時コウノメソッドやフェルガードについての資料を用意して行くことも必要である。直接受診時に相談するのでなく、あらかじめ電話で、「フェルガードを使用しながら、治療してもらえますか」とか「コウノメソッドに従った治療を受けたいのですが、先生のところでお願い(相談)できないでしょうか」など電話で確認してから受診されると良いと思う。結構受け入れてくれるかもしれない。
相性が悪ければ別の開業医に移ればよいことである。
必要な薬の処方がされていれば、薬の情報を持って別の開業煮に相談すれば、内科系の医師であれば同じ処方を出してくれる場合が少なくない。これも事前に電話で相談してから受診するほうが良いであろう。
後はアリセプトの少量療法などは、保険の問題もあり家族側で対処していく必要はある。
開業医が良い理由は、院外処方せん発行の医療機関であれば、治療に必要な薬を処方してくれる可能性が少なくない。そこで必要な薬を手に入れ、自分で調節していくことである。
特にレビーの場合、介護者自ら薬の調節に関わっていかないと、対応できない。
素人の介護者が自分で判断することは難しい。そういう場合は、ネットで専門医に相談することである。
「認知症を学ぶ会」のホームページ内の「掲示板」の政策が9分どおり出来ている。細かい点を修正して、近日中に(遅くとも今月以内)、公開できると思う。治療面で困ったことがあれば、今後はそこで相談できる。このようなサイトを利用して、介護者が主体となって病気に向かっていくしかない。特にレビー小体型認知症やピック病などは、自分たちで立ち向かっていかないと良い結果は出ない。必要な情報は「認知症を学ぶ会」で手に入れながら・・・。



掲示板を快く貸していただいた「こぶた様」には、感謝するしかない。
皆様に真実を知っていただくため、筆が滑って皆様に不快感を与える表示があることをお許し願うしかない。
今後「認知症」の方を取り巻く医療環境が少しでも良くなる事を願って、一連の記事を書かせてもらった。与えられるのを待っていてはだめなのである。自分の力で切り開いていくしかないのが現状であることを、皆様方に知って欲しいのである。

hokehokeより




以上こぶたBBSに投稿して頂いた記事をそのまま転記させて頂きました。

先生の情報で力を頂いた思いです。
介護家族が自らの力で今後の認知症治療を開拓して行きましょう。

レビーの夜明け

hokehoke先生がこぶたBBSに投稿をして下さいました。
どう考えてもBBSよりブログの方が、アクセス数が若干ですが多いと思うのです。
より多くの方に読んで頂きたいと思い、またまたこちらに転記いたします。

レビーの夜明け


レビー小体型認知症へのアリセプト少量療法の治験が始まる。

いくつかの大学病院などで下記のような治験協力者の募集が始まっている。


参加して頂ける方
 ・レビー小体型認知症と診断されている方
 ・50歳以上の方
 ・治験期間中は、同じ介護者と通院可能な方
 ・定期的(1ヶ月毎)に通院できる方


現在までアリセプトを使用したことがない方と言う強い制限があります。
募集は2009年1月までとなっています。
治験の期間は3ヶ月ですが、1年間通院を続けられることを条件にしている医療機関が多いようです


エーザイはこのことを一般には、積極的に公開していない。
ひそかに行っている状況である。

上記の募集条件はネット上で3医療機関ほど募集している医療機関がヒットし、それにあげてある条件である。
今後のアリセプトのジェネリックの発売・対抗品の開発などで、やっと重い腰を上げたということであろう。一部の権威と呼ばれる先生方のいる医療機関の反対を押し切って治験を始めたのかもしれない。もしそうならエーザイの大英断と言いなおしたほうが良いと思う。どちらにしても、このこと自身は歓迎すべきことだろうと思う。これによって、レビー小体型認知症に対する認識が、専門医の間に急速に広まることが期待できる。アリセプトの少量療法も、保険の問題があるが、認知症専門医療機関を名乗っている大病院ほど対応せざるを得ない状況になってくることも考えられる。

ただこの治験への参加は、安易に勧められない部分がある。積極的な情報公開がなされていないので、治験のプロトコールが、判らない。
アリセプトの投与の仕方や調節の仕方、許される併用薬の範囲など、抑判らない。安易に参加するとひどい眼にあうかもしれない。
ただフェルガードは食品なので、使用を制限されるものではないと思う。参加された方は、黙ってフェルガードを併用しよう。それによって治験の結果を良い方向へ導き、アリセプトの少量療法の普及に弾みをつけることが重要である。
公式なレビー小体型認知症への正しい治療の第一歩であることは間違いない。レビー小体型認知症の方とその介護者にとっては、歓迎すべき事態といえると思う。ただ与えられるのを待っていてはだめである。

臨床試験への参加者をインターネット上で募集している施設をgooogle検索で検索すると次の3病院しか見つからない。私の探し方が悪いためかもしれないが、このことより認知症関連学会のいわゆる権威と呼ばれる先生方は、この治験に反対なのかもしれない。
エーザイも自社の治験のリストに「レビー小体型認知症へのアリセプト少量療法」を、挙げているが他の治験中の薬のリストに載っているだけと言う状態である。このことが治験への「いわゆる第一人者(医師)の」反発が大きいことを示しているかも知れない。

今の大病院が「レビーに対するアリセプトの少量投与の治験」に反対かどうかは、主治医に聞いてみると判ると思う。そのために、主治医に「エーザイがレビー小体型認知症に対して、アリセプトの少量療法の治験を始めたそうですね。先生も知っておりますか?」とたずねてみる勇気も必要であろう。この流れを利用して、患者と介護者が声を上げていくことも必要となってくると思う。
治験に参加する方は、担当医にフェルガードのことは言わないほうがよい。フェルガードは薬ではないからいう必要はない。「フェルガードを飲んでいますか?」と聞かれたら、「それを飲んでいるとどうなるのですか?」と切り返せばよい。治験の結果に影響が出るから。と言われたら、「そのフェルガードとか言うものは、認知症に効くんですか?」と聞き返せばよい。その先きちんと説明してくれるか、うやむやにするかでその医療機関の考えが良く判ると思う。
いわゆる教授とか部長とか呼ばれる診療科の責任者の中には、自分の業績を目立たせるため、他人の業績を認めない心の狭い人たちが一部ではあるが、いる。自分の権力欲のため他人を蹴落とすことしか考えていない人たちのことである。このため、部下の医師たちは自分の意思としての良心と戦っていかなければならない。このことが、最近、医学部を卒業した医師たちが、臨床研修先として大学病院を選ばなくなったひとつの理由である。

ここまで書いて良いのかな?でも書かないと一般の方にはわからないし・・・。
私はしがない町医者で権威なんて無関係の世界で生きている。
いわゆる権威が何を言っても「屁の河童」である・・・(笑い)。

ネット上で治験を募集している医療機関(私が確認できた範囲であり、すべてではないことをお断りしておく)
・名古屋市立大学病院、臨床試験管理センター
・大分大学付属病院 総合臨床研究センター
・毛呂病院 埼玉精神神経センター 神経内科

の3箇所が確認されている。
あと病院名は不明であるが、大阪で治験を募集している医療機関がある。
「こてつ」様のブログ内に記事がある。私もこの試験をこのブログで知った。

その1

以前にもお知らせしましたが、「認知症を学ぶ会」のサイトが出来るまでの間こぶたBBSを情報交換の場に使って頂いています。
BBSでは質問に対してkhokehoke先生には、迅速かつ的確なコメントを頂戴し感謝しております。
今回先生は認知症の家族を受診させるにあたって『受診先(病院)の選択に迷い苦しんでおられる皆様の参考になれば』との思いからBBSに『認知症をめぐる医療界の問題』と題して情報を下さいました。

こぶたBBSの存在を知らない方々にも是非とも読んで頂きたく思い、先生にも承諾を得られましたのでブログに転記させて頂きます。


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