父、今日も踏ん張っています。


少々踏ん張らせ過ぎた感も…否めません。


同居を始めた頃はレビーを発症していたとは言え、ちゃんと自分の考えを持っていた父でした。
幻視があったりと自分自身の変化に戸惑いながらも、鬱で何も出来なくなった母を抱きしめ頭を撫でながら「嫁に出した娘達に迷惑はかけられない」とその後も一年以上もの間二人暮らしを踏ん張った父。
同居を始めても、動けなくなる事を一番に心配して毎日散歩してた。もちろん私と手を繋いでだけれど。
起立性低血圧で起き上がる事も出来なくなり最後の楽しみである『食べる』と言う行為も捨て、元気になれるのなら胃瘻を造ってもう少し生きたいと踏ん張った父。
父の意に反してレビーは父から手足の自由を奪ってしまった。
気が付けば緑内障も進み父は光も失いかけている。もう殆ど幻視以外は見えていないと思われるのだ。
それでも父は踏ん張ってくれていた。


でも…


そんな父が最後に発した言葉が「死にたい」だった。


私の我が侭で踏ん張らせ過ぎたよね。
だから、もう踏ん張らなくていいよ。後は穏やかに過ごして欲しいんだ。

母に関しては、今の状態が維持出来る様にサポートして行こうと思っている。
それでも今の医学では進行を止める事は出来ない。
でも踏ん張らなくていいよ。
自然の摂理には逆らわずに自然に『生』を全うして欲しいと切に願うのだ。
その為のサポートは、もう少し私が踏ん張るよ。



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