父は2006年8月から胃瘻で栄養管理をしている。

以前にも記したが、胃瘻造設は賛否両論だ。

確かに自発的に食べれなくなったら終わりと考えている人達も、間違えではないと思う。延命措置と位置づける人達も居るだろう。
だが、父の様に自ら『胃瘻を造っても、もう少し生きたい』と願う人も居れば、食事もとれずに事実上餓死していく家族を見守るなんて、とんでもないと考える人も居る。

また、せっかく胃瘻造設にこぎ着けても、衰弱し過ぎていて間に合わなかった方や経管栄養剤が体質に合わず下痢等で体力を消耗してしまうとか、もちろん身体に傷をつける行為なので感染症やショック状態に陥るというリスクだってある。

幸いに父の体質にはピッタンコとマッチしたのだが…。
父は胃瘻のおかげで気絶(起立性低血圧の為)すること無く空腹でひもじい想いも無く今日まで過ごしている。
自律神経の症状が強いタイプのレビーの父は、頭を上げると意識を失う位まで血圧が急降下していた。
ただ、起立性低血圧は時期が来ると治ってしまうのだ。
父は最初の意識消失事件から、1年半位経過した頃から長時間の座位を血圧を下げること無く保てる様になって来た。
現在では多少の血圧変動はあるものの、危険な程の血圧低下はない。
季節の変わり目等の多汗の時期は要注意ですが、普段はかえって少々高めの血圧なのだ。

なので、あの時に父の意思確認もせずに母や姉の意見に流されていたら、今頃父はこの世に居なかったことと思う。
そんな事になっていたらと考えると…怖い。
それに経管栄養の方法も、これまた賛否両論の固形化である。やり方はこちらを見て下さい。

固形化と言う方法も父には合っていたようで、普通に滴下すると逆流して嘔吐していたのですが、固形化することで嘔吐しなくなりました。
下痢をしたのは下剤の入れ過ぎ以外は皆無です。
胃瘻にしてからはカロリーコントロールもスムーズ(私もしっかりとカロリーコントロールした~い!)、飲み辛い薬もなんのその。
あれほど苦戦した水分補給だってOS1ゼリーを毎日必要な量をちゅるりんこと入れられる。


PEGや固形化栄養の話もしだすと、父の場合は利点が多く長くなるが、私が今回ここに一番に記しておきたい事は、胃瘻造設から1年半もの間「食べる」行為をしていなかった(座ると意識を失う為に食事が出来なかった)父が1年半ぶりにOS1ゼリーを口にした時は上手に飲み込む事が出来なかった。
いつかは口から食べさせてあげたいと、ずっと続けて来た口腔マッサージの効果も感じられない程に父の嚥下は衰えていました。
しかし、藁にも縋る思いでANM176顆粒を2ヶ月、フェルガード100を飲み始めて8ヶ月経過して、父の嚥下が回復して来た事は疑い用の無い事実なのだ。



そんでもっておまけ

以前にも書いたが、わたしはケチである。
栄養注入に使うシリンジの滑りが悪くなっても力任せに使っている。
そうすると…

天井に前衛的な芸術を描く事もしばしば…( ̄∇ ̄{/大汗/}) ハッハッハッ

以外と家族は天井を見ないようなので、バレていなかったのだが、
一名一匹見つけて、天井見上げてニャァ!と皆にバラした奴が居る…

えっ!



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