荒れているのは、我が家ではなく某掲示板。

サプリメントの情報問題?からこっち荒れ模様なのだ。
ビシビシと削除される書き込み&コメントに対して、怒り心頭で退会宣言を書き込む会員が出る始末。

管理人もそれを消すのにやっきになっている。

でも、書き込みがあると、登録会員には自動で書き込みが配信されるシステムなのだから…皆知っとるよ。

本当に悩んで救いを求めている介護家族には悲惨な状態だよね。
運営サイト側のしがらみによって、関係ない者までもが翻弄されているって感じ。


で…、
そのサイトでちょっと気になる書き込みを見つけた。
『胃瘻』の相談だった。
胃瘻については、賛否両論なのは以前からそうだと思う。
実際父に胃瘻造設する時も私自身、かなり悩んだのだ。

延命になるのじゃないか?
何より父に苦痛を与えるのじゃ無いかと考えていた。

胃瘻の相談には胃瘻は悪者のようなレスが付いていた。
反論しようと途中まで書きかけたが、そこの掲示板には書き込みたくなかったのでやめた。
だからここで、私の胃瘻に対しての思いを記す。


父が胃瘻を医師から勧められた背景には、父の起立性低血圧の事があった。
父は40°以上上半身を上げる事が出来ず、誤嚥にも繋がりかねない危険な状態で食事をしていたからだ。
40°の角度でさえ血圧が下がり意識が無くなる時もあり、その都度口の中の食べ物を喉に詰まらせない様にかき出す。
自分で咀嚼できていたが、食事を短時間で終わらせる様にミキサー食にしたりと、試行錯誤を繰り返したが私も父も限界に達していた。
私は意を決して父本人に胃瘻の説明をした。
これ以上今の状態で食事を続けるか、胃瘻を造って起立性低血圧が治まるまでの間おやつ程度を口から食べ、ご飯が食べれる様になるのを待つのとどちらが良いのかと父に尋ねた。
もちろん胃瘻がどう言う物か、どの様にして造るかも説明した。
父は即答した。
今の食事(ミキサー食)は美味くないので食べなくてもいい
苦い薬も、飲みたくない水も、飲まんでいい(味あわなくていい)ならそれがいい
ちゃんと栄養がとれて元気になれるならそれ(胃瘻)にしていいよ
と、簡単に答えを出してくれた。

今でも父は少量のゼリー類を経口摂取している。
少々ぼんやりしていても、好みの味の時はしっかり覚醒したりもする。


口腔ケアも自己流だし手抜きすることだってあるが、私の自慢は父が肺炎になった事が無いことなのだ。
ほんの軽い肺炎は一度だけあるが、後にレントゲンに写っていた肺の影は、父が昔に患った時のものと判明した。
実際は風邪だったようだ。


私も父の状態が悪い時や、私自身が心身共に弱った時等は「胃瘻にして良かったのか?」と自問自答する時が無い訳ではない。
しかし胃瘻にしてからの2年2ヶ月の間、父と話し時には笑うことだって出来たじゃないか。

父は「生きたい」と言った。
せめて自分の父親が生きた歳までは生きたいと言った。

来年、父は祖父が生きた年齢の85歳になる。