「変わりはないですか?」
往診の時の最初の言葉だ。
今回は、「呼吸の他に変わりはないですか?」だった。
呼吸が苦しそうな症状の他は…特別な変化は見られない。
今回も、のっけから呼吸を楽にするのには『気管切開』しかないとの話から始まる。
今日は旭川医大からの研修医も同行していた。
たとえ気管切開をしたところで、父は今の苦しさから解放されるのだろうか?
かえって苦しいのじゃないのか?
思ったままを質問してみた。
先生は「う〜ん」と考え込んだが、同行していたナースも研修医も首を縦にうんうんと頷いたのを私は見逃さなかった。
同じ苦しい思いをするのなら、このまま自然のままでよいと気管切開の意志はない事を伝えた。
先生も「娘さんがそこまで決断しているのなら、私としても同意見です」と…
以前よりK先生は「延命はせず自然に任せましょう」と言っていた。
そして、私はどんなに酷い顔をしていたのだろうか…
「そこまで考えが決まったのなら、夜は眠りなさい」と言われたのだ。
でも…
それだけは、私はちょっぴり反発した。
朝までぐっすり眠って万が一父がその間に旅立ってしまっていたら…
私は一生悔やむと思うのだ。
同じ屋根の下に居るだけじゃなく、私は父が旅立つ時には側で見守っていたいと思うから。
確かに叶わない事もあるかもしれないが、出来うる限り父を一人で旅立たせる事はしたくないと思うのだ。
正直に私の気持ちを言った。
ちょっぴり声が詰まっちまったけど…
先生はただ頷いて聞いてくれていた。
その横で母が、私が言っている事を理解しているのかいないのか…
医師やナースの顔色を、愛想笑いを振りまき伺っているのが哀しかった。
父も私も踏ん張ってます。
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今回は、「呼吸の他に変わりはないですか?」だった。
呼吸が苦しそうな症状の他は…特別な変化は見られない。
今回も、のっけから呼吸を楽にするのには『気管切開』しかないとの話から始まる。
今日は旭川医大からの研修医も同行していた。
たとえ気管切開をしたところで、父は今の苦しさから解放されるのだろうか?
かえって苦しいのじゃないのか?
思ったままを質問してみた。
先生は「う〜ん」と考え込んだが、同行していたナースも研修医も首を縦にうんうんと頷いたのを私は見逃さなかった。
同じ苦しい思いをするのなら、このまま自然のままでよいと気管切開の意志はない事を伝えた。
先生も「娘さんがそこまで決断しているのなら、私としても同意見です」と…
以前よりK先生は「延命はせず自然に任せましょう」と言っていた。
そして、私はどんなに酷い顔をしていたのだろうか…
「そこまで考えが決まったのなら、夜は眠りなさい」と言われたのだ。
でも…
それだけは、私はちょっぴり反発した。
朝までぐっすり眠って万が一父がその間に旅立ってしまっていたら…
私は一生悔やむと思うのだ。
同じ屋根の下に居るだけじゃなく、私は父が旅立つ時には側で見守っていたいと思うから。
確かに叶わない事もあるかもしれないが、出来うる限り父を一人で旅立たせる事はしたくないと思うのだ。
正直に私の気持ちを言った。
ちょっぴり声が詰まっちまったけど…
先生はただ頷いて聞いてくれていた。
その横で母が、私が言っている事を理解しているのかいないのか…
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